知の妥当性をその客観性や概念性に重きをおくような知に対する一元的態度が、現在の多元化やネットワーク化が進んだ世界で生じる困難(支配・差別・衝突等)やこのような問題に対応できる人材養成という要請を解決していくことを難しくしているように見える。その解決のためには、この多元的かつネットワーク化された世界及び世界の中 の各人を、ひいては、この知自体を、生き生きとさせ・協奏的に発展させていくという 世界にやさしい知の枠組み(知の妥当性の基準をふくむ)や知への態度が求められる。この問いに「ユニバーサルデザインの観点」から応えるために多様な学生 及び教師の「困り感」及び「困り感」への対応として、授業での学生各自及び教師の理解の多元性に着目して授業の内容を生徒各自及び教師に「活用できる知」を獲得する環境づくりについて発表した。