本稿はEccles(1989)らが唱える「発達と環境の適合理論」(Stage-Environment Fit Theory)の考え方を基盤に、授業実践の流れを生徒たちが「テーマを決め」、「情報を集めて自分なりの論理を構成」し、最終的には「プレゼンテーション」を行うPBL(Project Based Learning)を基本理念とした商業高校におけるキャリア教育の実践報告である。生徒にまったく新しいことに精神的または経済的な価値を見出し、付加価値をつけられるような「創造的な発想」を育成する授業方法として、構成主義パラダイムの考え方のエッセンスを取り入れた実践例を整理した。