講演・口頭発表等[R]

基本情報

氏名 中川 正臣
氏名(カナ) ナカガワ マサオミ
氏名(英語) Nakagawa Masaomi
所属 国際人文学部 国際文化学科
職名 准教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

タイトル

言語教育におけるユニバーサルデザイン化を考える 

講演者

 

会議名

言語文化教育研究学会 月例会特別企画 於 早稲田大学

発表年月日

20180302

開催年月日(From)

 

開催年月日(To)

 

招待の有無

 

記述言語

 

国名

 

会議区分

 

国際共著

 

会議種別

 

主催者

 

開催地

 

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形式

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概要

どんなに素晴らしいコレクションを持つ美術館があっても、入り口に巨大な
「段差」があり、スロープもエレベーターもないという設計であれば、その美術館の中のリソースにアクセスできない人がいる。わたしたちは、わたしたちの仕事である言語教育を、「段差」のある玄関のように設計してこなかったと言えるであろうか。この「段差」は肢体不自由や視聴覚の障害による「段差」だけを指すものではない。学習者は教室での学習活動に対してもさまざまな嗜好を持っている。グループワークを好まない学習者もいれば、自己開示を好まない学習者もいる。他人の前で発表したり、絵や図を描いたり、歌を歌ったりすることを嫌悪する学習者もいるであろう。これまで「平均的な学習者」(これは質的に平均的であるということではなく、実は量的に多数派であるということに過ぎない)のイメージに基づいて設計をしてきた言語教育は、実は、上記のような学習者にとって、越えることの困難な、あるいは不可能な「段差」となっているかもしれない。ここで大切なのは「バリアフリー」の視点でこの「段差」を解消することではなく、最大限可能な範囲で全ての人が使用することのできるユニバーサルデザイン化を言語教育の場において広げていくことだと考える。筆者らは言語教育におけるユニバーサルデザイン化を進めるためのひとつの方法が、「学びのユニバーサルデザイン・ガイドライン(Universal Designfor Learning Guidelines version 2.0)」のようなフレームワークの開発と、そのフレームワークを活用し、問題意識を共有する教師がそれぞれの経験・知見を統合し、集合知を形成していくことだと考える。本企画では本研究の必要性を述べるとともに会場に参加者とともに問題解決にむけて活発な議論を行った。
共同発表者:植村麻紀子・山崎直樹

主要業績フラグ