応募者らは上述した「インクルーシブな学会のあり方」を探るため、ワーキンググループ(WG)を立ち上げ、活動している。私たちは、物理的、環境的な側面の充実を図り、その完全性を目指すことではなく、自らの当たり前を見直す姿勢、より包摂することを目指す態度こそが、インクルーシブな学会を創ると考えている。そこで、本フォーラムでは、WGとして行う活動の一環として、参加者の声をもとに、ALCEがこれまで当然視してきたこと、見落としてきたことを見直す。また、本フォーラムをより広く、学会という閉鎖的になりがちなコミュニティにおけるインクルージョンを考え直すきっかけともしたい。
具体的には、まず、前半部で企画趣旨を説明後、現在のALCE学会員における多様性とその現状について紹介する。事前に会員から回答してもらったオンライン質問紙調査を参考にALCEへの参加しにくさを抱えている学会員の意見を共有する。そして、後半部でそのような学会員の存在を念頭に、学会として、個々の学会参加者としてインクルーシブな場づくりを目指して何ができるかに関し、ワールド・カフェ形式で意見を出し合う。
共同発表者:古屋 憲章・北出慶子・小西達也・寅丸真澄・中井好男・本間祥子・南浦涼介・宮崎聖乃