セオドア・ルーズベルトの国家戦略 警察力概念の検討から
アメリカ外交における自由主義的国際主義の思想的・歴史的起源を明らかにすべく、ウッドロウ・ウィルソンよりも先に多国間連合の構想を公表したセオドア・ローズヴェルトの外交思想および体験を跡付けた。彼が提唱した「国際警察活動」論は、西欧諸国との協調により世界秩序を安定させ、かつ,国家の一体性をも維持するというサミュエル・ハンティントンの「文明の衝突」論を先取りしている。pp.235-248
『年報戦略研究』第6号