免疫抑制活性を有する抗-ヒストンH1 モノクローナルIgM抗体における精製方法の検討
第47回日本移植学会総会, 仙台
島田 弥生、江貴真、中野敏明、河本正次、小埜和久、大森直哉、後藤武、佐藤秀次抗-ヒストンH1モノクローナル抗体(16G9 mAb)の免疫抑制活性を落とすことなく精製する方法を報告した。最適な精製方法は、界面活性剤を添加したバッファー中で無血清培養上清を透析した後、加 圧式の限外ろ過で濃縮し、これをゲルろ過クロマトグラフィで精製するという方法だった。精製された16G9 mAbの純度は93%、収率は51%、結合能は培養上清と同等で、混合リンパ球反応に対する抑制活性が認められた。