高齢者の片脚立位姿勢における身体重心動揺と圧中心の逆応答距離との関連性
日本生理人類学会第80回大会
本研究では、片脚立位開始時に出現する圧中心の逆応答距離と片脚立位保持中の身体重心動揺との関連性から、高齢者の片脚立位バランスの特性を明らかにした。対象は片脚立位姿勢を50秒間以上保持可能な高齢者16名と若年者16名とした。本研究の結果、両脚立位から片脚立位への移行期に出現する圧中心の逆応答距離は、高齢群で大きくなることが示された。加えて、相関分析の結果から、高齢群では逆応答距離と左右方向への身体重心動揺の間に関連性があることが示された。