日本語学習者のコミュニケーション能力 ―語用論的誤用からー
本研究では中級の日本語学習者を対象に語用論的な誤用を分析した。その結果、中級の学習者でも依頼、願望伺い、提案、許可求めなどの機能面での誤用が文法的な誤用より圧倒的に多く見られ、日本語教育において語用論的側面の教育が重要であるとデータから分析した。コミュニケーション能力は文の構造的側面だけではなく、語用論的側面の重要性についてデータと対照させながら述べた。 pp.39-44
第6号『言語文化教育』言語文化教育学会 (JATLaC)